小野川友隆(辻堂道場代表)
1981年生まれ
高校時代に空手を始める
高校卒業後 東京で3年間の修行
その後、指導員を9年間務めつつ武道の修行を深める
2011年 空手道 辻堂道場を創る
「このたびは当道場のホームページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
辻堂道場は心の在り方を大切にし、内面の探求を重視する稽古をしております。
それは、空手をはじめ武道とは「心の道」であり、争いをなくす事を目的としているものだからです。
武道を稽古する本来の意味は、大切な人を守り、平和や共存共栄の尊さを心から理解する事にあります。
人間の闘争心や欲を刺激するものではなく、競争や試合などで優劣を争うものではありません。
むしろ、そのような刺激で心が汚されないように、自己を磨くためのものが武道の本質です。
名声や名誉などではなく、あくまで人を守ることが目的である事が大切なのです。
昔から日本人は、人を愛し自然との共生も重んじる美しい精神性を持っていました。
武道はその日本精神を最も大切にしています。
現代日本に残された素晴らしい文化であり、今の日本人が忘れてしまった武士道精神や、かつての先人達が体現していた力を私達が取り戻し発揮するための重要な手掛かりが武道には残されています。
一方で、現在の日本は武道をはじめ「道」と名の付く美しい文化が辛うじて残ってはおりますが、競争社会の影響が大変深刻になっています。
人々の心は荒れ、社会の閉塞感は増しています。
競争・勝ち負けが中心となってしまった現代社会では欲やエゴが優先されていきます。
勝ち組、負け組と人々が階級的に分断され、人に勝つのが強い人で偉い人などという歪んだ考えが蔓延り、文化の衰退や精神の荒廃はとどまる気配がありません。
人を愛する心は失われ、社会全体が荒み、自殺率・貧困率も増え続け、元々日本人が持っていた精神性は失われる寸前になっています。
私も以前は、そうした競争社会の価値観に影響され、間違った考えで空手を稽古していた時期がありました。
最初は無知だった為、どうしても突き・蹴りなど人を攻撃する事ばかりに目が奪われていきました。
心を学びたいと思って取り組んだはずが、武道に取り組む以前の自分よりも酷くなっていきました。
その原因は、「強さとは他人に勝つ事であり、勝つ事は立派であり認められる事」などと勘違いし、歪んだ価値観によって自己を確立させようとしてしまったからです。
皆様は如何でしょうか。
武道に限らず、似たような過ちを経験されている方は多いのではないでしょうか。
人は何かにつけて、強いとか、頭が良いとか、お金を稼いでいるとか、他人より優位になる事で自己を確立させようとしてしまいます。
特に現代は、このような価値観はもはや常識化しており、勝者と敗者、優秀と凡人などと人が区別されています。
そのせいで人々が傷ついていく事が、当たり前の社会になっています。
競走社会は際限なく人間のエゴを増長させます。
このまま社会が進めば、人々は心を失う一方です。
勝てば幸せになると言い張る人もいますが、実際は違います。
勝っても負けても関係なく不幸になります。
勝っても「次も負けたくない。この地位を失いたくない」とか、負けたら「自分は駄目だ。悔しい」となります。
両方に共通する事は、心の奥底では他人より優位でいたいという思いが強い事です。
「自分が勝てれば、自分が生き残れば、自分さえ良ければいい」こうした愚かな考えが蔓延しています。
そこには武道で最も大切にされている心はありません。
多くの人達が生き残るために必死であり、お互いを潰し合います。
子供達も何も解らないまま、競争に染まっていくという悲しい事が繰り返されています。
勝ち組、負け組と人々が階級的に分断され、文化の衰退や精神の荒廃はとどまる気配がありません。
その根本原因は、こうした日本人の心の喪失にあると言っても過言ではありません。
このままの流れでいけば今後の日本は確実に危機的状況に陥っていきます。
だからこそ、日本人の力の源泉である武士道や百姓道といった「道(心)」を中心とした生き方を取り戻す事がとても大切な時代になっているとも言えます。
そのため、当道場は目先の競争や優劣を争うような事は行わず、基本や型を通して技・心・生き方を深める事に価値をもって稽古を進めてまいります。
ぜひ皆様にも取り組んでいただきたいと思います。
武道には人間を殺傷するための技術が多く存在します。
しかし、かつての日本人は殺傷を目的とする技術すらも、「刀を抜かない・斬らない」と人を愛し活かすための道に変えてきました。
そんな日本人の「慈悲の心によって生み出されたものが武道」なのです。
その武道を稽古する事は、自分も他人も信じる本物の自信を養い、日本人らしさを取り戻す事にもなります。
武道には人を殺傷する厳しい技があります。
人を傷つけずに制圧する優しい技もあります。
厳しい技を稽古すると、武道とは競争ではなく生死に備えるためのものである事が解ります。
戦う事や競う事の愚かさが解り、日常でも競争の刺激に惑わされる事はなくなります。
また、人を傷つけずに制圧する技は、人を大切にする事の本当の意味を教えてくれます。
厳しさを以って競争や欲に惑わされず、優しさを以って心の在り方を理解していくのです。
本物の厳しさと優しさが体現されているのが武道なのです。
厳しさを内に秘めた優しさは、優しさを越えてやがては人間愛となります。
かつての先人達は、その過程を「武士道」と呼び、日本人の精神的土台としました。
なぜなら、武士道はどのように大切な人達を守れば良いのかを追求する道であり、愛を重んじる道だからです。
この精神を中心にすれば、日本は平和になり、人が人を大切にする文化が形成できると考えたのです。
実際に、武士道が大切にされていた江戸時代は260年近くも平和を保ち、厳しさと優しさを併せ持つ心の深い人達が多かったため民度も高く、見事な循環社会が完成されていました。
士農工商のような「互いに支え合う」という理念も確立され、現在の競争社会とは全く違う心豊かな社会が形成されていたのです。
海外の人達は、当時の日本人を見て「なんと凄い人達なのだ」と驚愕していたほどでした。
日本人とは、このような人間的深みと温かさを持っている存在なのです。
私達は、皆様とこうした「本当の日本精神(慈悲深さ・心の深さ・本物の強さ)」を取り戻したいと考えています。
私達が日本人らしさを取り戻すという事は、お互いの幸せになり子供達により良い日本を残すことになるはずです。
閉塞感が社会全体を覆い、文化やシステムが崩壊していくなかでも、私達は共に日本人らしく生きていきたいと思っています。
武道とは、それを可能とする日本に残された数少ない希望だと思います。
武道の型は、戦いの追求ではなく、戦いをなくすという心・技が事細かに表されています。
決して勝ち負けを争い、人々の心を荒廃させるものではありません。
今までの時代のように、人を競争によって向上させる生き方は誰かを犠牲にする生き方です。
それは日本人本来の生き方ではありません。
武道でも武士道でもありません。
そして、そのような競争的価値観は間もなく限界に達し崩壊します。
私達は「日本人とは何か」に真摯に向き合うべき時代を迎えています。
日本人としての本当の価値を今こそ見直す時ではないでしょうか。
歴史を見ても、日本人は世界の国々に対して人間本来の在り方を示してきました。
アジア各国には「日本人に助けられた。ありがとう」と、日本を尊敬し、感謝の思いを寄せてくれる人達が大変多くいます。
このような歴史を持っているのは世界のなかでも日本だけです。
なぜ、そのような事が出来たのでしょうか。
それは日本人には武道のような素晴らしい文化があったからです。
今の日本は、戦後から価値観が歪み、心ではなく、点数・損得が優先される社会になりました。
ですが、競争・勝ち負けでは日本人本来の力は発揮されません。
海外の人達が日本人を尊敬しているのは、競争に強いからではありません。
競争、優劣、差別に反対を唱え、人間の在るべき姿を示してきたからです。
だからこそ、日本人を尊敬する人達は世界各国に存在しているのです。
私達はこの事をもっと誇りに思い、大切にするべきではないでしょうか。
私達はいつまでも競争・分断によってお互いを傷つけ合うのを止め、日本の心と文化を取り戻すべきだと思います。
日本人の素晴らしさは殺傷技術ですら武道(心の道)に変えていけるほどの調和力です。
そして、人・動物・植物・鉱物を自分を支えてくれる大切な存在として考える心の深さです。
今の時代こそ、皆様と日本の心、技、生き方を深め合っていければ大変嬉しく思います。
辻堂道場では基本・型・礼を大切に稽古してまいります。
試合や組手等による優劣の争いは一切行いません。
空手に興味のある方はもちろん、お子様の将来を心配されている保護者様、親子での稽古をご希望の方も遠慮なくお越しください。
辻堂道場の稽古は心を大切にする方々がご参加いただける稽古内容です。
ご安心ください。
心の道に向かって共に歩んでいきましょう。
私も皆様と一緒に歩ませていただきます。」
佐藤祐介(辻堂道場指導員)

毎回の稽古で皆様と稽古させていただいている事は自分の新たな発見につながり励みにもなっています。
とても大切な時間を与えていただいてると感謝します。
これからもお互いに武道の道を深めましょう。稽古でお待ちしております。
川口奈々絵(辻堂道場指導員)

「武道の心を皆さんの人生に活かしていただきたく思いますし、私自身も皆さんと一緒に歩んでいきたいと思います。
少しでも皆さんのお力になれるよう努力してまいります。」
渡辺圭(辻堂道場指導員)

「私も日々、皆様との稽古で学ばせていただいております。
これからも共に歩みましょう」
三村良輔(辻堂道場指導員)

「日々の稽古の中で多くの発見があります。
稽古の中で共に発見し、共有して一緒に喜びを分かち合いましょう!
稽古後の自主トレも一緒にやってお互い深めていきましょうね ^_^」
美馬光司(辻堂道場指導員)

「皆さんと稽古できる事に感謝いたします。
私の方が皆さんとの稽古で多くの気付きを与えていただいています。
ぜひ共に稽古しましょう」
「辻堂道場は皆さんに武道の心を活かしてもらう事を目的としており、
稽古を通して心と技を深め共に歩ませていただきたいと思っております。
道場生の皆さんは真剣に楽しく稽古しておりますので、よろしければ一緒に稽古しましょう。
私達も皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。
また、体験や見学も可能です。遠慮なく問い合わせください。
武道だからと構える必要はありません。
安心してご参加いただける稽古内容となっております。
共に武道の道を歩みましょう。お待ちしております。」
辻堂道場 指導員一同